鍼灸師の仕事とは?
★ほとんど知られていない鍼灸師の存在
鍼灸師になるには専門学校に行き3年間、解剖や生理学など人間の基本的な構造や病気などの勉強をして国家試験に合格しなければ免許は発行されません。
人の身体に鍼を刺すことが出来るのは医師と鍼灸しだけです。
体の調子が優れないとき(腰痛や肩こり)鍼灸より整体やマッサージを受ける方が多いと思います。
なにせ日本の鍼灸の受診率は5%と言われています。現在、日本の人口は1.27億人です。
ほとんどの方が鍼灸を受けたことが無く、むしろ鍼灸という言葉も知らない状況だと思います。
★鍼灸師の仕事
鍼灸師の仕事内容としては、身体に不調を感じている方に鍼灸施術を行い症状を改善していくという内容になります。とてもザックリですが。
鍼灸師にも得意な症状、不得意な症状が存在します。
鍼灸治療の良い点は多様性です。いろいろな症状に対応する力があります。
最近では美容の分野でも鍼灸は注目を集めています。
当院では美容とは少し距離を置いています。
辛い腰の症状や痺れなど日常を普通に過ごすことも辛いと悩む方と同じ括りで考えられないからです。
★広く浅く、狭く深くどちらを選択する
札幌では鍼灸専門で治療している鍼灸院はまだ少ないと思います。
当院も鍼灸専門で施術をおこなっています。「患者さんが良くなれば何でも良い」
という考えの方もいると思います。
ですが私はこの何でもが腑に落ちません。
患者さんが良くなる為に幅広い知識は必要だと思います。ですが、数多くの技術をある程度のレベルまで習得するにはとても時間が掛かると思います。
鍼灸にこだわるとは、「どんな症状も鍼灸で治そう」と考えているわけではありません。
現状の自分の技術などを客観的にみて、自分が対応できる症状の方に自分の現在持っている技術の全てを徹底して行うということを意識しています。
★それぞれの専門分野
鍼灸の可能性はまだまだ未知数です。未知数だからこそ、専門分野を作り、自分に出来ないことが得意な人(狭く深く追究している人)と連携を行えば患者さんの利益にも繋がると私は考えています。
自分ひとりで全てを対応するのは無理があると考えています。
広く浅くではなく、狭く深くを追求するスタッフと一緒に鍼灸を必要としている人に正しい情報と技術を提供していきたいと本気で考えています。
スタッフに関しては今すぐにではないですが、2年後には形にしていたいと思います。
現在、当院では運動器疾患を中心に技術を高めています。整形のリハビリで良くならない、これからもっと痛みがひどくなるのか不安、どこで治療していいかわからない。
このようなお悩みをお持ちの方の力になる為に、当院はこれからも専門性を高めていきます。