顎の治療の必要性
あなたは、
・顎から音がする
・顎関節が痛い
・口を大きく開けれない
・顎周りの筋肉が痛い
・その他の症状(肩こり・首こり・長引く不調)
などのお悩みはありませんか?
顎関節症の原因や特徴、鍼治療でできる事をまとめてみました。
目次
顎のよくある症状
1・顎から音がする
口を開けたり閉めたりするときに「カクッ」や「ゴリッ」などの鈍い音がすることがあります。なにかストレスを強く感じた後などに悪化する場合もあります。
2・顎関節が痛い
口を開けようとしたり、何もしていなくても顎に痛みがある。
3・口を大きく開けれない
顎関節症が進んでくると口が大きく開かなくなってきます。
4・顎周りの筋肉が痛い
顎関節周囲の筋肉の炎症があると、筋肉痛のような形で痛みを感じることがあります。常に顎周りに緊張があるために起きてしまう症状です。
5・その他の症状
その他の症状として頭痛、首・肩・背中の痛み、肩こり、腰痛、耳の症状、耳鳴り、耳が詰まった感じ、難聴、めまい、などがあります。長引く不調は顎が原因なのかもしれません。
顎関節症になってしまう原因
1・グラインディング(歯ぎしり)寝ている時
歯軋りの原因ははっきりとはわかっていませんが、精神的ストレスや顎の筋肉の緊張、噛み合わせの異常が原因だと言われています。
2・クレンチング(噛み締め)寝ている時、起きている時
噛み締めは、なにかに夢中になっている時や緊張状態が長く続いている時に無意識に噛み締めている状態です。通常、なにもしていない時は歯と歯には隙間があります。ですが、持続的に噛み締める癖があると、その力がたとえ弱かったとしても顎関節に影響を与えます。
3・ストレスなどの問題
仕事や家庭などでのストレスも無意識のうちに噛み締めを増強させる要因の一つです。
精神的な緊張やストレスは筋肉を緊張させ、歯軋りなどが起こりやすい体になってしまいます。
4・噛み癖
ご飯を食べるときや、ガムなどを噛む時に左右どちらかで噛んでしまうと、片方だけに負担をかけることになり、顎関節症を発生させてしまう原因にもなります。
5・顎に負担をかける生活や習慣
うつ伏せに寝たり、頬杖をつく癖や、顎の下に電話をはさむ癖など顎関節に負担をかけ、発症しやすくなります。
6・鍼治療で期待できる効果
鍼治療で期待できる効果としては、顎に関係する全身のツボを使っていきます。顎の症状ですが、顎だけが原因ではありません。体の緊張状態を確かめながら鍼治療をしていきます。無意識でのかみ締めは呼吸と深い関係にあります。初期の段階で鍼治療を受けていただければ早い段階での改善に繋がると思います。
(画像はネットからお借りしました)
顎に関係するツボはたくさんありますが、当院では極力、顔周りのツボは使いません。良く使うツボを少しご紹介します。
「養老」
(画像はネットからお借りしました)
手首の尺骨茎状突起と尺骨頭の間の凹みに鍼をしていきます。ここに鍼をすることで、図に載っているエイ風という場所が緩みます。耳の付け根で口を開けると隙間が出来るところです。顎の症状が強い方は耳の付け根の隙間が少なく指がほとんど入りません。ここを緩めるだけでもガコンという音や開き具合に変化が出てきます。
「外谷」
ここのツボはあまり知られてはいませんが、手にあるツボです。ここに鍼をすると、噛みしめた時にほっぺたが硬くなる筋肉に作用します。無意識に起こる噛みしめ等には有効になります。
「内谷」
ここのツボもツボの教科書には載っていませんが、手にあるツボです。首の凝りとも関係しています。また、ここのツボはこめかみの痛みにも関係があるので、ストレスを感じると側頭部が痛くなる方にも有効です。
このほかにも、仙骨の問題なども関係してきます。
自宅で出来るケアとしては、痛みが強い期間は硬い物を極力避ける。うつ伏せで寝るのを避ける。気分転換に運動をしたり、顎周りのマッサージも効果的です。