鍼灸師が鍼灸治療を受けて思うこと
アネストsin灸院の若林です。
今回は鍼灸師が鍼灸治療を受けてみて身体にどのような変化が起きるのかを書いていきたいと思います。
鍼治療を受けるきっかけ
今回、鍼治療を受けるきっかけとなったのは、僕は鍼灸師でもあるのですがプロボクサーです。
5月1日に東京で新人王戦エントリーしています。
仕事の後に週6回、練習に行きます。試合が近くない時は練習内容はそこまでハードではないのですが試合が決まれば練習内容がハードになり身体への負担も増えてきます。
身体のケアしないとな~と思っていました。
患者さんには治療しているのですが自分のケアとなると完全に二の次です。
そんな事を考えながら練習をしていると、右ストレートを打った後に左のお尻に違和感を感じるようになりました。
最初のうちは、「ストレッチでもしてれば勝手によくなるべ~」と余裕を感じていましたが、次の日の練習でも右ストレートを打つと昨日より痛くなってました。
「やべぇ。。ケツめっちゃ痛てぇ」
もう練習中もケツのことばかり考えてました。(変な意味ではありません笑)
「また右ストレート打ったらケツ痛いんだろうなぁ」
とか、考えることが全てマイナスです。
これではイカンと思い、整動協会の副代表でもある快気堂の谷地先生に治療をお願いしました。
実際に自分が痛くなると
谷地先生には以前、腰の治療を受けてよくしてもらったいました。今回はお尻の治療です。
谷地先生の治療を受けつ前にはお尻の症状は悪化しており、「なんかケツの奥がジンジンする!」とたまに患者さんから聞く訴えを自分で実感でき興奮していました。
今回のお尻の痛みは左に体重がかかるとズキッと痛みが走り、右ストレートを思い切り打てません。
左のお尻にきちんと体重がのらなければ腰がきちんと回転しないのでキレのあるストレートが打てません。
痛いまま練習を続けると変な癖がつきそうなので練習にも集中できませんでした。
練習ができないともちろん不安になりますし、体重が落ちません。
僕の体重管理は朝起きて体重を計り、そのままロードワークをしてまた体重を計ります。
そして落ちた体重から計算してお昼ご飯を作り、夜の練習でまた体重を落とします。
お尻が痛いと練習ができないので予定していた体重まで落ちません。
練習はできないは体重は落ちないは踏んだり蹴ったりでした。
いざ、鍼治療
このような状態であったので谷地先生に治療をお願いしました。谷地先生とは同じ整動鍼を学んでいます。(早く追いつきたい一身です)
僕自身、鍼灸師のクセに鍼治療が苦手なタイプです…
なぜかというと、専門学校のときに実技の練習でめちゃくちゃ響いたからです。
それ以降、鍼治療を受けるときは内心ドキドキでした。
ですがこの整動鍼はこんなビビリな僕でも受けられます笑
本数が少なく響くことを目的とはしていないですし、患者さんの主訴が改善していればそれ以上刺激を加えることはありません。
安心して身を任せれます。
お尻に関係しているツボに鍼をして動作を確認してを2,3回繰り返すとストレートを打った時に感じていたお尻の痛みは消えていました。
「おぉ、すげぇ~」
思わず口から出てしまいました。
治療後は体育会系のノリで「あざしたー!」とお礼を伝えジムに練習に行きました。
鍼治療を受けてみて
鍼治療を受けてみた感想ですが「鍼ってすごい!」と純粋に思いました。
僕自身が鍼灸師なので鍼治療に思い入れがあるのも事実ですが、あんな細い鍼を1本打っただけで身体に変化がでるのはやはり面白いですね。
そしてなにより動ける事が本当にありがたい。
練習中は練習に集中したく痛みなどを感じている隙間がもったいないぐらいです。
練習時間も限られています。
なにより、また痛みが出ても鍼治療で回復させてもらおう!という安心感がとても大きいです。
鍼治療と聞くだけで嫌な顔をされることもありますが、必要としている人は必ずいます。その必要としている人に届くように情報発信をしていかなければ同時に思いました。
僕自身、まだまだ技術を追求して役に立てる機会を増やしていきたいです!