妊娠中の奥さんと鍼治療
こんにちは。院長の若林です。
7月28日に男の子が誕生しました!
陣痛が28日の深夜1時ごろぐらいから始まり、産まれたのが10時頃だったので約9時間ぐらいかかりました。
無事に出産してくれた奥さんには本当に感謝です。
立ち会ったのですが、あの痛みと、いつ終わるのかわからない時間との戦いに比べると、ボクシングの試合の方が断然楽だなと思いました。
それぐらい出産をしたお母さんは凄いなぁ~と心底思いました。
妊婦さんと鍼治療
妊娠から出産まで奥さんの身体の痛みや不調を鍼治療で調整させてもらいました。
私の奥さんも妊娠初期はつわりや食欲の低下、偏食などが多かったです。
この時期に鍼治療をしていた内容は主に、お腹の張りを確認してお腹の張りを取る治療をしていました。
お腹の張りは鼠径部のつまりを引き起こし、下肢の循環を悪くするので浮腫みやすいなどのトラブルを引き起こします。
お腹が大きくなってくると、やはり奥さんも腰痛と背中の不快感が主な症状になってきました。
だんだん、うつ伏せにもなれなくなってきていましたが、鍼治療のいい所はうつ伏せにならなくても腰や背中の治療ができるという点です。
腰痛や背部痛にしても痛みの原因は腰や背中にありません。
私の奥さんの場合は、股関節の傾きからくる腰痛でした。
この場合、股関節の動きに関係している膝の横のツボに鍼をすると、腰の痛みと背中の痛みはかなり軽減すると言っていました。
腰と背中が辛くなると、床に座っているのも辛いと言っていました。また、夜間に痛みで目を覚ましている回数も多かったのですが、鍼をすると痛みが少なく睡眠も取れているようでした。
ギリギリまで仕事をしてもらっていたので、少しでも良い睡眠の手助けになってよかったと思います。
ある日は、胸の違和感も感じていました。逆流性食道炎みたいな感じでゲップが出そうででなかったり、喉がギューとなる様な症状にも鍼でいい効果が出ました。
妊娠中は薬の服用を控えるので、痛みや不調は我慢しかないと思います。
近くで見ていると、あの腰の反り具合や、お腹がでてきて靴下もうまく履けない事や、床の物を拾うのに苦労するなど、いままで当たり前に出来たことが出来ないストレス。
そのストレスと共に感じる痛み。
本当に大変だったと思います。そんな中で鍼をして少しでも不調が改善してくれたのは、鍼灸師として大変、嬉しい事でした。
妊娠中の鍼灸治療は日本ではあまりメジャーではありませんが、少しの刺激で確実に身体に変化を出してくれます。
当院でも安定期を過ぎた方の治療は引き受けております。
実際に奥さんが妊娠をして出産をした経緯を近くで見たからこそ、鍼の効果を感じました。
すこしでも辛い症状の手助けになればと思い、ブログを書いてみました。
しかし、赤ちゃんはかわいいですね(笑)